フォニックスとはなんでしょう?
皆さんはフォニックスという言葉を耳にしたことはありますか?
1 日本の一般的なフォニックス指導法
フォニックスという言葉を聞いたことがない方もいらっしゃると思うので、日本の中学校でのフォニックス指導をご紹介します。
(ここではあえてカタカナを使って書きます)
例えば、りんごは「エイプル」じゃなくて「アポー(apple)」と発音するよね?
ではみんなで言ってみるよ~。
「a,a,apple(ア、ア、アポー)」というような感じでフォニックスを導入。
2 一般的なフォニックス指導の問題点
逆ですよね?
「ひらがなは読めるけどまだ書けなくて・・・」という子は沢山いますよね。
英語圏で用いられるフォニックスとは
英語の音を、文字につなげる教授法です。
音→文字の順番で教えるときに使われるのです!
難しい言葉で言うと、
フォニックスとは
「特定の音素」を「特定の文字」につなげる教授法なのです。
あれ?日本のフォニックス指導は
文字→音の順番で教えてましたよね?
なんと順番が逆なのです!!
3 言語習得のプロセス
小さな子どもはまず、
① 周囲の大人が話している言葉を「聞く」
② 自分で言葉を「話す」
③ 自分で文字を「読む」
④ 自分で文字を「書く」
という段階を踏んで言語を習得していきます。
②の段階で、話すことができるので言葉の「音」は知っていますよね?
②から③へ進むステップの時に、この「フォニックス」が必要となります。
ですので、フォニックスを使って言語を学ぶ前には沢山の言葉を知っていて話せることが前提となっています。
最初にお伝えしたように、日本では中学1年生の4月の時点でフォニックス指導を行うことが多いのです。
ですが、中学1年生の4月の時点で、英語の語彙力が豊富で話せる子ってどれくらいいます?
そもそもフォニックスとは英語圏に住む子どもたちが読み書きの練習を始めるときに使われる教授法でしたよね。
日本ではフォニックスは発音指導で用いられるものだと思っている人が多いのです。
4 フォニックスの前に必要なこと
先ほどお伝えした子どもが言語を習得していくプロセスをもう1度見てみましょう。
① 周囲の大人が話している言葉を「聞く」
② 自分で言葉を「話す」
③ 自分で文字を「読む」←ここでフォニックスが用いられる
④ 自分で文字を「書く」
① と②の段階で、日本語と英語では全く異なった声の出し方や言葉のリズムが存在しているのです。
よって①と②の段階を飛ばして、日本でいきなりフォニックスを用いて英語を教えると、「日本語っぽい発音とリズムで英単語を読んでいるだけ」になってしまいます。
フォニックスを用いる前に、
英語の語彙力はもちろんのこと、日本語とは異なった発音方法や、リズムの取り方を学んでいくことが大切なのです!
下の図をご覧ください。
0歳~4歳まではリズム期なのです。この時期はまだ英語の文字を学ぶ段階ではありません。
(出典:Rhymoe® Phonicsより)
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